美肌、目と脳を守るアスタキサンチン

活性酸素の害に対抗する海からの贈り物

矢澤 一良 著 2005.08.09 発行
ISBN 978-4-89295-604-X C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


糖尿病の食事療法におすすめ

美肌、目と脳を守るアスタキサンチン

糖尿病は予防が第一
糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが減少したり、その働きが鈍くなって、全身の細胞のなかにエネルギー源の「糖」がうまく入っていかず、血液中に糖があふれてしまう病気です。
膵臓は、酸化されやすい組織であることから、糖尿病の発生にも活性酸素の関与が容易に推測されます。
糖尿病はいったん発生すると、有効な治療法がないため、根治はなかなか困難です。したがって、日頃から予防につとめることが最も大切で、抗酸化作用の強いアスタキサンチンはおすすめです。

血糖値の上昇やたんぱく尿が抑制
すでに糖尿病が発症しているケースでも、アスタキサンチンを摂取するメリットは計り知れません。
アスタキサンチンは、糖尿病そのものに対して奏効すると同時に、血糖値の上昇にともなう合併症対策にも役立つからです。
京都府立医科大学の吉川敏一教授らが、超肥満の糖尿病マウスを使った実験では、次のような素晴らしい成果がみられています。

@随時血糖値が17%低下(上段図)
A糖負荷試験後の血糖値がやや低下し、血中インスリン値が上昇
B腎臓が障害されると尿中に増えるアルブミンというたんぱく質の量が大幅に低下(次頁図)
C腎症の進行とともに拡大する糸球体細胞の障害領域(メザンギウム領域)が抑えられた
D腎臓糸球体におけるDNA(遺伝子)の異常発現が調節された






合併症の予防にも最適
このほか、糖尿病のネズミにアスタキサンチンを与えると、白内障の進行が抑えられたり、肝臓の抗酸化酵素(SOD)の活性低下が抑えられることを示したデータもでています。
また、血糖値の上昇は、大量の活性酸素を発生させて、動脈硬化を急速に進め、心筋梗塞や脳卒中など各種疾患の引き金にもなりますが、この場合も、アスタキサンチンの抗酸化作用が強い味方になります。
糖尿病の食事療法に、ぜひアスタキサンチンを取り入れたいものです。


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