ガン・成人病にβ−カロチン

酒・タバコ好き、野菜嫌いの救世主

高橋 敦子 著 1994.03.01 発行
ISBN 4-89295-330-X C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


ベータ(β)カロチン豊富な食生活で健康に

ガン・成人病にβ−カロチン

今、人々の最大の関心事は、いかに健康の維持・増進がなされるか、ということにあると思います。それだけ、わが国においては、成人病、ガン、さらには高齢化社会を迎えての老化等の健康問題が深刻になっているといえるでしょう。

それら成人病や老化を予防するためには、泥縄式に“特別な手段”をとることが全てでなく、日々の生活の中で、ちょっとした心がけで出来ることも多々あることを、最近の研究が示してきています。

その第一が、当然のことながら、毎日の食生活にあることは、ご承知の如く。たとえば、野菜とくに緑黄色野菜に含まれる『ベータカロチン』という成分が、ガンや老化を招く物質に対して、抑制する作用があることが明らかにされました。

また、血清中のベータカロチン量維持が、成人病の予防対策の大きな着目点であるとされています。そして、ベータカロチンの吸収を効率よくするためには、摂取した緑黄色野菜やくだものなどのほかに、牛乳やたんぱく質食品などもバランスよく取ることが重要です。まさに食生活こそが成人病の抑制効果をもたらす最大の源といえます。

朝食抜き、美食・飽食という名の片寄った食事など、現代人の不健康と食事内容とは密接にかかわっています。そして現代人に不足している栄養素は、ベータカロチン(緑黄色野菜)なのです。

このように緑黄色野菜(ベータカロチン)は、食卓に彩りを添え、食事をおいしくするきっかけになるだけでなく、健康の維持・増進に欠かせない成分であることがより顕著になってきています。

この小冊子が、ベータカロチン必要性の理解に役立ち、ひいては健康増進につながれば幸いです。


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