ガン・成人病にβ−カロチン

酒・タバコ好き、野菜嫌いの救世主

高橋 敦子 著 1994.03.01 発行
ISBN 4-89295-330-X C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


成人病に備えたい人

ガン・成人病にβ−カロチン

成人病の元凶・動脈硬化とは?
動脈硬化は心筋梗塞、狭心症、脳卒中など、多くの成人病の原因になります。
動脈硬化とは、いわば動脈の老化現象で、次のような順序で進行します。

@動脈の壁にコレステロールや中性脂肪が付着する。
Aそれがどろどろした粥状態になってたまる。
B血管の壁がかたく、厚く、弾力性がなくなる。

すべての人に動脈の老化現象は起こります。多くは二十代ではじまり、じわりじわりと進行していきます。

ベータカロチンで動脈硬化を防止
現代の医学では、いったん硬化した血管を若返らせることはできません。そこで大切なのは、動脈の老化をできるだけ遅らせることです。
その手助けをしてくれるのが、ベータカロチンです。
活性酸素は脂肪と結びついて、有毒な過酸化脂質をつくり出します。過酸化脂質は血管の壁を傷つけます。すると、その傷口からコレステロールや中性脂肪がしみこんで付着するのです。
ベータカロチンに活性酸素をやっつけてもらい、これを阻止すれば、動脈はそれだけ元気に長持ちします。

肥満にもベータカロチン
肥満は現代人の悩みのタネです。肥満もまた多くの成人病と関係しています。
肥満している人には、肉好きが多く、血中コレステロール値が高い人が目立ちます。このままでは動脈硬化の爆弾をかかえているようなものです。
あなたが健康的なダイエットをお望みなら、肉類は魚に変え、緑黄色野菜や海藻類を中心にした食事をおすすめします。
緑黄色野菜や海藻類は、ベータカロチンだけでなく、ビタミン類、ミネラル、食物繊維と希少栄養素のバランスがとれています。それでいてカロリーは控えめとうれしい限りです。


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