肌と心と体の健康増進に包接トコトリエノール

真のスーパービタミンEの機能性アップで高まる効果

寺尾 啓二 著 2012.11.27 発行
ISBN 978-4-89295-817-5 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


ビタミンは大事な微量栄養素

肌と心と体の健康増進に包接トコトリエノール

微量でも健康に大きく関与
食生活は健康の基本といわれます。栄養学の観点からは、五大栄養素、つまり炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルのバランスがよくとれた食事が理想的とされます。
これらのうち、ビタミンとミネラルは微量栄養素と呼ばれ、その必要量はごくわずかであっても、私たちの体には欠かせない大事な栄養素なのです。
というのも、ビタミンでいえば、補酵素として、生命の維持そして体の成長に関わる炭水化物、脂質、タンパク質の代謝に深く関与し、また、そのほかの多くの生理作用においても重要な働きをしているからです。
さらには、一例をあげれば、ビタミンEの有する抗酸化作用(第1章4項、第2章1項参照)のように、病気の予防および症状軽減などに有用な機能性が確認されてきていることも、ビタミンの重要性をより高めることにつながっているといえます。ビタミンが体内で不足すると欠乏症を引き起こし、さまざまな障害を招きかねません。
ほとんどのビタミンは体内で合成はできず、また合成されるものでも、その量は十分とはいえないこともあり、基本的には食事から、そして不足分はサプリメントなどから補わなければなりません。

ビタミンEは脂溶性ビタミン
私たちに必要なビタミンは全部で一三種類あり、水に溶けやすい水溶性と、油に溶けやすい脂溶性とに大別できます。水溶性のものがビタミンB、B、B、B12、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンC、脂溶性のものがビタミンA、D、そして本書で取り上げるビタミンE、それからビタミンKです。
これらのビタミンは、水に溶けやすい、あるいは油に溶けやすいという、それぞれの性質を生かしながら、体の各部位で働いています。
ところで、まえがきやコラムでも述べた通り、ビタミンには、各々化学名があり、ビタミンEには、トコフェロール(以下TPとも)とトコトリエノール(以下T3とも)の二種類が存在します。


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