活性酸素に攻め勝つアスタキサンチン

がん、心臓病、脳梗塞、糖尿病から美肌づくりまで

板倉 弘重 著 2001.09.19 発行
ISBN 4-89295-410-1 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


赤い魚はアスタキサンチンの宝庫

活性酸素に攻め勝つアスタキサンチン

1日0.6〜1mgの摂取が目安
日常食べている食品のなかで、アスタキサンチンの有効な補給源となるのが海産物です。特に、アスタキサンチン特有の鮮やかな「赤橙色」の濃い海産物は、アスタキサンチンの宝庫で、サケはその代表です。
なお、アスタキサンチンの抗酸化作用を期待する場合、一日にどのくらいの量のアスタキサンチンをとればよいのかはまだよく分かっていません。ただ、これまでに報告されている研究結果から推算すると、健康維持を目的にアスタキサンチンをとる場合は1日0.6〜1mgで十分と思われます。これはサケの切り身一切れでクリアできる量です。
一方、すでに何らかの病気を抱えていて、その改善にアスタキサンチンを役立てたい場合は、もう少し多めの1日1〜3mgを目安にとるといいでしょう。

効果的な調理法&食べ方
アスタキサンチンは、熱に強くて水に溶けにくい成分なので、魚をどのように調理しても失われる心配はありません。ですから、調理法をいろいろにアレンジしながら、魚を毎日の食卓に乗せていきたいものです。
このとき、キンキやメバル、キンメダイのような皮の赤い魚は、皮の部分にしかアスタキサンチンが含まれないので、必ず皮ごと食べてください。また、殻にアスタキサンチンが豊富なエビやカニはサクラエビやワタリガニ(稚ガニ)のように殻ごと食べられるものが最適です。
最近は、アスタキサンチンを添加した魚介製品も出回っています。そういうものを上手に利用すると、毎日の献立の幅が広がっていくでしょう。


その他の各種ビタミン関連書籍