α−リポ酸で代謝促進、酸化と肥満に勝つ

ダイエットとアンチエイジングを進める抗酸化ネットワーク

矢澤 一良 著 2005.04.29 発行
ISBN 4-89295-603-1 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


活性酸素は諸刃の剣

α−リポ酸で代謝促進、酸化と肥満に勝つ

多くの病気を引き起こす活性酸素
昔から「風邪は万病のもと」と言われてきましたが、現在なら「活性酸素は万病のもと」と言えるかもしれません。それほど活性酸素が多種多様な病気に関係していることが、近年の研究で分かってきたからです。
すべての病気の九割に関係しているとも言われ、心筋梗塞や脳梗塞などの虚血性の心疾患・脳疾患、ガンも含まれています。
日本人の死亡原因の上位三位を占めるこれらの生活習慣病に関与している活性酸素は、実に恐ろしい物質と言わざるを得ないでしょう。
しかし、その反面、活性酸素は私たちの体にとって必要なものでもあるのです。体内に侵入した細菌やウイルスを退治するからです。とはいえ、体内で活性酸素が増えすぎると、かえって体に害を与えてしまうことになるのです。

活性酸素は絶えず生まれている
活性酸素は通常の酸素に比べ、はるかに「酸化作用」が強力です。鉄が錆びたり、食用油が古くなって黒ずんだりするのも酸化作用のためですが、体内の活性酸素は細胞や遺伝子を酸化して傷つけ、老化や病気を引き起こします。
活性酸素は、ミトコンドリアでエネルギーを生産する際にも絶えず発生しており、そのほかの主な発生の要因としては、上の表に示したようなものが考えられるでしょう。
私たちの生活は、まさに活性酸素を生み出しやすい環境で営まれているわけですから、いかにその害から身を守るかが切実な問題なのです。


活性酸素を増やす要因

太陽の紫外線、酸性雨
飲酒、喫煙、激しい運動
v過酸化脂質
細菌、ウイルス
車の排気ガス(特にディーゼル車)
化学工場やゴミ焼却場から出る排煙、ダイオキシン
印刷に使うPCB(ポリ塩化ビフェニル)
環境ホルモン
洗剤、柔軟剤
殺虫剤、除草剤、残留農薬など
食品の防腐剤、化学薬品、接着剤
電子レンジ、携帯電話、テレビ、パソコンから出る電磁波
X線撮影、放射線治療
ストレス(テクノストレス、精神的ストレスなど)



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