α−リポ酸で代謝促進、酸化と肥満に勝つ

ダイエットとアンチエイジングを進める抗酸化ネットワーク

矢澤 一良 著 2005.04.29 発行
ISBN 4-89295-603-1 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


リバウンドのない健康ダイエット

α−リポ酸で代謝促進、酸化と肥満に勝つ

「健康的に」やせる
ダイエットの目的は美しく健康的になる、ということでしょう。ともすると、「健康的に」が忘れ去られて、美しさやスタイルのよさばかりが強調されたりしますが、美しさとは本来、健康に裏打ちされてこそ、本物と言えるのではないでしょうか。
ですから、ダイエットをするときには、減食や節食という、体に無理を強いる方法はおすすめできません。体に必要な栄養素はどんどん取り入れて、その代わり、余分なエネルギーは消去する。これがダイエットの基本です。
そのためにはまず、「基礎代謝」を高めることが大切になってきます。

基礎代謝を高める
基礎代謝とは、私たちが生命活動を維持する上で最小限必要なエネルギー量のことです。たとえば体温を維持する、心臓を動かす、頭を使う、といったことで使われるエネルギーのことで、もちろん寝ている間もエネルギーは消耗します。
この基礎代謝を上げる、つまり、エネルギーの消費を高めることが重要なのです。
たとえば同じ体重で、脂肪が20%、たんぱく質が50%の人(Aさん)と、脂肪30%、たんぱく質40%の人(Bさん)がいるとしましょう。体重は同じでも「中身」が違っています。その違いはどこに現れるのでしょうか。
それは基礎代謝の熱量の差となって現れてくるのです。たんぱく質はいわば細胞そのものですから、たんぱく質の量が多いほど、ミトコンドリアも多く、代謝も活発になります。
AさんとBさんを比べると、Aさんのほうが基礎代謝が高く、寝ている間でも食べたものや蓄積している脂肪がどんどん消費されるということになります。
逆に言えば、脂肪の多い人は基礎代謝が低いということです。基礎代謝が低いと、エネルギーとして消費し尽くされずに余ったものが、体内に蓄積されていくのです。

体重より体脂肪の低減が重要
減量を目標にダイエットに挑戦する人が多いようですが、実は問題となるのは体脂肪のほうなのです。体重が減っても体脂肪の量がさほど変わらなければ、元の木阿弥で、やがてリバウンドということになりかねません。
リバウンドのない健康的なダイエットに成功するには、なによりも体脂肪を下げること、そして、そのために基礎代謝を高めることが重要なのです。
基礎代謝を高めるには、ミトコンドリアにおけるクエン酸回路の機能を活発化させる必要があります。そのための一助となるのがα―リポ酸なのです。


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