肌の弾力、疲労回復に包接コエンザイムQ10

「包接化」で安定性・吸収性・持続性に優れ効果アップ

寺尾 啓二 著 2009.05.24 発行
ISBN 978-4-89295-800-7 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


肝機能を改善する

肌の弾力、疲労回復に包接コエンザイムQ10

ASTやALTの数値が低下
包接CoQ10を摂取している人の中に、肝機能の改善に効果が見られたとの声が多いことから、次のような試験を行ない、包接CoQ10の肝機能改善効果について調べてみました。
AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ、旧:GOT)とALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ、旧:GPT)は肝細胞に含まれる酵素ですが、肝臓が障害を受け肝細胞が壊れると血中にもれ出します。そこで、血中のAST値、ALT値は肝機能障害の指標として用いられています。
AST、ALTとも正常値は三五以下(単位:IU/L)であり、40を超えると肝炎や脂肪肝、肝硬変、肝細胞がんなどが疑われます。
そうした疑いのある四〇歳代男性三人に、包接CoQ10、150mg(CoQ10を30mg含有)を一日一回、夕食後に摂取してもらい、摂取前と摂取六週間後のAST値、ALT値を比較したところ、三人とも異常な数値が低下し、肝機能の改善効果が示されました。

ALTとASTの推移
  AST(IU/L) ALT(IU/L)
摂取前 摂取6週間後 摂取前 摂取6週間後
47歳男性 44 24 41 28
48歳男性 78 62 33 35
46歳男性 26 19 110 84

経口投与でも改善効果を発揮
また、手術で胆管を閉塞し、肝機能障害を人為的に誘起したラットを用いた実験では、包接CoQ10の経口投与による肝機能の改善効果が確認されています。
注射での腹腔内投与の場合には、未包接CoQ10でも改善効果が認められるとの研究報告がありますが、経口投与したこの実験では効果が見られませんでした。


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