肌の弾力、疲労回復に包接コエンザイムQ10

「包接化」で安定性・吸収性・持続性に優れ効果アップ

寺尾 啓二 著 2009.05.24 発行
ISBN 978-4-89295-800-7 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


心機能の向上、発がんの予防

肌の弾力、疲労回復に包接コエンザイムQ10

心臓を保護し、機能を高める
臓器や組織の中でも、全身に血液を送るために一日に一〇万回も搏動する心臓は、特に多くCoQ10を必要とします。
CoQ10が不足すればエネルギー産生および抗酸化作用が弱まり、心機能の低下を招きます。その結果、血液循環が悪くなり、低血圧や高血圧、冷え性、むくみなどの症状が出やすくなります。
したがって、CoQ10の補給は、
心機能を高めることにより、これらの症状の改善に効果を発揮します。 心臓の保護という点では、CoQ10には、抗がん剤ドキソルビシンが心臓に及ぼす副作用を抑制する働きがあるという研究報告もあります。
また、CoQ10は、医薬品として鬱血性心不全の治療薬に使用されています。

強い抗酸化力で発がんを抑える
活性酸素は、私たちの体内に侵入したウイルスや細菌を撃退したり、有害物質を無毒化したりとたいへん有益な働きをします。ところが、増えすぎてしまうと、前述したように、かえってさまざまな病気を発症させる大きな要因となり、さらにシワやシミ、たるみなどといった肌のトラブルの原因ともなります。
この活性酸素の撃退にはCoQ10の持つ抗酸化作用が有効であり、包接CoQ10で高い効果が期待できます。また、生活習慣病の予防や肌のトラブルの改善などに大いに役立ちます。
活性酸素がDNAを損傷し、その損傷の蓄積が発がんの増加や老化の促進の原因と考えられています。
DNA損傷は8―OHdGという酸化物質がDNA中に産生されることによって起こりますので、その尿中8―OHdG排出量で発がんの危険度や、老化の進み具合を推定できるようになっています。
そこで、活性酸素の危険にさらされている喫煙者10人に包接CoQ10を六週間摂取してもらったところ、尿中8―OHdG濃度平均値は、発がん危険度の極めて高い17ng/mlから、安全圏の8ng/mlにまで低下し、包接CoQ10の高い抗酸化作用が確認できました。


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