ロコモティブ症候群と美肌にアスタキサンチン

運動機能を高めて「健康寿命」を延ばし、美容にも

矢澤 一良 著 2010.09.01 発行
ISBN 978-4-89295-806-9 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


筋肉痛を抑える働きもある

ロコモティブ症候群と美肌にアスタキサンチン

筋肉痛にも活性酸素が関与
アスタキサンチンは、運動によって生じる筋肉の損傷を抑える上でも役立ちます。
筋肉に傷がつく原因としては、運動による物理的な負荷のほかに、活性酸素による「酸化ストレス」も重大な因子となります。ここにも活性酸素が関係しているのです。
筋肉が傷つくと、筋肉痛が起こったりして、運動能力の低下につながります。
とくに、ランニングのように長時間続けて行なう運動では、活性酸素が多量に発生するため、酸化障害が深刻です。

動物実験のデータ
動物にアスタキサンチンを継続して投与すると、急激にランニングをさせても、筋肉の炎症や酸化が抑えられることがわかっています。
つまり、アスタキサンチンは、筋肉そのものを強化する働きも期待できるわけです。
これはロコモ対策だけでなく、アスリートの運動パフォーマンスの向上にも役立ちます。

他の抗酸化成分を圧倒
ところで、アスタキサンチンの効果は抗酸化作用によって生み出されることは前記しました。
とすると、アスタキサンチンに限らず、ほかの抗酸化成分にも、同じような効果があるのではないかと考えられます。
しかし、ビタミンC、ビタミンE、ベータカロテンなどを使ってマウスの遊泳時間を調べたところ、アスタキサンチンを投与したマウスの遊泳時間が圧倒的に長くなりました。
アスタキサンチンの効果は、抗酸化成分の中でもとくに秀でているのです。


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