他の栄養素の働きを円滑に進めるのに必要不可欠な物質

骨を強くするビタミンD、老化防止に役立つビタミンEなど各種ビタミンの効能を紹介した書籍です

サプリメントとしても人気のビタミンには、その種類により様々な効能があります。

  

ふるさと文庫でビタミンを取りあげた書籍のご紹介

このサイトでは、刊行点数200点近い、健康書籍の宝庫、ふるさと文庫の中からビタミンに関連した書籍をピックアップして紹介します。

こんな人にビタミンC
ビタミンは、体の細胞が合成されたり、エネルギーが転換・消費されていく過程で、その反応を助ける中介役をしています。自動車に例えると、ビタミンは潤滑油に当たります。自動車は潤滑油がなければ、エンジンは摩耗し故障してしまいます。ビタミンもまったく同じで、微量ながらも、常に体に補給してやらなければならない栄養素なのです。本書では、そのビタミンの中でも特に馴染みの深いビタミンCを取り上げ、その生理作用を中心に、欠かすことなく上手に取るにはどうしたらよいかなどを説明してあります。また、ビタミンCと関係するそれ以外のビタミンやミネラルについても若干説明してあります。

若返りとガン予防にビタミンE
現在の私たちの食生活は、“高カロリー低ビタミン・ミネラル”という、まさにアンバランスを生じています。この本で紹介しているビタミンEは、そんな失いつつある、私たちにとっての必要な栄養素です。特に若返りやガンの予防になるということで注目を集めています。しかし断わるまでもなくビタミンEは必要な栄養素の一つであって、すべてではありません。本書ではこのことを念頭に置き、ビタミンEの持つ作用や体に対する効能、さらにそれを多く含んだ食品などについて紹介します。

ガン・成人病にβ−カロチン
成人病や老化を予防するためには、泥縄式に“特別な手段”をとることが全てでなく、日々の生活の中で、ちょっとした心がけで出来ることも多々あります。その第一が、当然のことながら、毎日の食生活にあることは、ご承知のとおりです。たとえば、野菜とくに緑黄色野菜に含まれる『ベータカロチン』という成分が、ガンや老化を招く物質に対して、抑制する作用があることが明らかにされています。このように緑黄色野菜(ベータカロチン)は、食卓に彩りを添え、食事をおいしくするきっかけになるだけでなく、健康の維持・増進に欠かせない成分なのです。

各種ビタミンのはたらき
本書では、まず各ビタミンの栄養的な生理作用について紹介し、最後の第三章でビタミンの薬理作用を紹介していきます。なお、薬理作用を期待する場合は、通常の必要量(栄養所要量)の一〇〜一〇〇倍のビタミンが必要となります。この量を満たすにはビタミン剤や栄養補助食品の利用が必須ですが、これらの誤用および乱用は恐ろしい過剰症を招く原因にもなるので十分な注意が必要です。食物以外のものからビタミンをとるときは、必ず医師の指導のもとで慎重に利用するようにしてください。

各種カロチノイドはガン・眼病対策に効果あり
カロチノイドの代表選手といえば、β‐カロチンでしょう。β‐カロチンはビタミンAの供給源としては最も効率の良いカロチノイドであることから、一時は、ブームとなるほどに脚光を浴びたものです。そのブームも落ち着くと、それ以外のカロチノイドへも関心が向けられるようになりました。たとえば、α‐カロチンやルテイン、リコピン、アスタキサンチンといった、カロチノイドです。それぞれのカロチノイドの特性が明らかになるにつれて、単なる栄養素としてだけでは位置づけられないことがわかってきたのです。

生活習慣病を予防するトマトのリコピン
現在、β―カロチン以上に注目されているリコピン。リコピンは野菜ではトマトに多く含まれているカロチノイドですが、このリコピンにβ―カロチン以上の強力な抗酸化作用があります。そのために、ガン予防などの観点から大きな期待が集まっているのです。海外では、トマトのガン予防効果に関して、大規模な疫学調査がいくつも実施されており、その結果はいずれも、トマトをたくさん食べている人ほどガンになりにくいというものでした。これらは、リコピンの効果によるものであることは言うまでもありません。

驚異の抗酸化力 トコトリエノール
血管(循環器系)を病む日本人が増えてきています。そして、死亡原因の上位を占めるガンや脳卒中、心筋梗塞などの原因を 突きつめていくと、そこには活性酸素という悪役が浮かび上がってきます。この活性 酸素は体の中で大量に発生すると、血管や細胞組織を傷つけ、生体を蝕み、さまざま な病気をもたらす原因となります。いわば、万病の元ともいえるものです。その発生を最少限にとどめるための手段として、いまもっとも注目を浴びている物質があります。それが、 本書でご紹介するトコトリエノールです。これはビタミンEの一種ですが、活性酸素の発生を抑える、つまり抗酸化力という点では、従来のビタミンEの数十倍も強力で あるといわれています。

肌と心と体の健康増進に包接トコトリエノール
スーパービタミンEと呼ばれるトコトリエノールには、安定性や吸収性の低さから、生体への利用の難しさといった解決すべき課題も存在したのです。そこで、トコトリエノールと同じ脂溶性物質であり、同様の課題を抱えるコエンザイムQ10やα―リポ酸で実績のある、γシクロデキストリンによる「包接化」という方法で、これらの課題の解決を図りました。

活性酸素に攻め勝つアスタキサンチン
私たち現代人は、いま自らの体内で随時生み出されている「活性酸素」という毒性の強い酸素の脅威におびやかされています。食品に含まれる成分のなかには、体の抗酸化力を高めたり、体内で発生した活性酸素をすみやかに取りのぞく働きをもつものがあり、ビタミンEはその代表ですが、実は最近の研究でビタミンEの100〜1000倍もの抗酸化力をもつ食品成分が発見されました。それが、サケなどの魚介類に豊富に含まれるアスタキサンチン(カロチノイド色素の一種)です。アスタキサンチンの研究は始まったばかりですが、各種疾患に対する有効性が続々と示されています。

美肌、目と脳を守るアスタキサンチン
日本人は無意識にアスタキサンチンの多いサケを選んで食べてきました。予防医学の素材としては、@歴史的に食経験があるもの、A安全性と有効性が科学的に立証されているもの、B効果のメカニズムが明確なもの、この3点を満たしているものが望まれますが、アスタキサンチンは、EPA・DHA同様、それらすべてをクリアしている理想的な成分です。

ロコモティブ症候群と美肌にアスタキサンチン
ロコモティブシンドロームとは、足腰などの運動器の障害によって要介護のリスクが高まる状態を指します。ヘルスフードは、健康効果の高い食品や食品成分のことですが、その中には、メタボリックシンドロームとロコモティブシンドロームの両方に効果を発揮するものがあります。アスタキサンチンはその代表です。またアスタキサンチンには、はっきりした美肌効果も体感できますので、健康な老後を過ごすアンチエイジングのための大きな一助となるでしょう。

細胞強化のパワー源 コエンザイムQ10
コエンザイムQ10は、日本では“心臓病の治療薬”として長く使われてきた実績があります。そしてその「医薬品」と同じ成分が、二〇〇一年以降、「栄養補助食品」として利用できるようになったことから、病気の前段階、すなわち未病を治す、予防医学の重要な素材として、コエンザイムQ10は、いま大変注目されています。加えて、コエンザイムQ10は、女性にうれしい美容効果も期待できます。コエンザイムQ10の摂取で、シワが消えたとか、減量に役立ったという研究データが報告されているのです。

α−リポ酸で代謝促進、酸化と肥満に勝つ
α―リポ酸は、強力な抗酸化力で活性酸素の活動を阻止するだけでなく、中毒などに対する解毒作用にも優れています。また、糖尿病の諸症状、合併症にも有効であることが明らかになっています。事実、ヨーロッパでは30年も前から、糖尿病の治療薬として使用されてきました。

抗糖化・糖尿病対策に包接R−α−リポ酸
近年、注目を集めるようになってきたのがα―リポ酸の「抗糖化作用」です。この糖化が糖尿病の合併症や老化など、さまざまな健康障害を引き起こすことが明らかになっているからです。糖質を主なエネルギー源としている私たちは、糖化の影響を受けざるをえません。本書では、この抗糖化作用を中心にα―リポ酸の健康効果についてご紹介します。