抗糖化・糖尿病対策に包接R−α−リポ酸

糖代謝を促進するR体α−リポ酸の包接化で効果アップ

寺尾 啓二・中野 正人 共著 2010.12.12 発行
ISBN 978-4-89295-811-3 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


網膜症や白内障を予防する

抗糖化・糖尿病対策に包接R−α−リポ酸

失明原因のトップは網膜症
薄い膜状の網膜には、たくさんの毛細血管が網の目のように張りめぐらされています。酸素や栄養を眼の各組織に運ぶためですが、糖尿病により高血糖状態が続くと、糖化反応で生成、蓄積されたAGEsがこれらの血管に障害を与えます。
その結果、出血などが生じるようになり、さらに進行すると網膜剥離などを発症し、視力の低下や、最悪の場合には失明へとつながります。
日本の成人における失明の症例では、この糖尿病性網膜症に起因するものが最も多いといわれています。
このように非常に怖い病気にもかかわらず、自覚症状が乏しいことから、気づかぬうちに病状が進行してしまいがちです。早期発見のためにも、血糖値が高めの人は眼科での定期的な検診を心がけたいものです。

原因は水晶体タンパク質の変性
眼に関する合併症には、網膜症のほか糖尿病性白内障もあります。眼のレンズに当たる水晶体に濁りが生じ、物がかすんで見える、まぶしい、暗い所で見えにくいなどの症状を伴いながら視力が低下していきます。
水晶体の濁りの発生にも、糖化が関与しています。水晶体のタンパク質が糖化反応により変性し、それが寄り集まって濁りが形成されることがわかっています。
したがって、こうした網膜症や白内障の予防にも、R(+)―α―リポ酸の持つ抗糖化作用が役立つものと考えられます。


眼の概略構造図 眼の概略構造図

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